MarkLogic協賛による金融データリーダー調査からの5つの知見

10月 05, 2021 データと AI, MarkLogic

エンタープライズデータの管理・活用おける成熟度のレベルは、金融機関によって異なっています。私たちは、エンタープライズデータから最大限の価値を引き出すためのトレンドや成功した戦略を理解するため、FIMA WBRインサイトリサーチ部門と共同で調査を行いました。

このブログでは、この調査および新しく得られた知見の概要についてご紹介します。また金融のリーダー企業のデータチームが、MarkLogicを使ってコンプレックスデータからの価値をより短期間で実現している方法についても取り上げます。

調査について

このレポートは、「データの成熟度」「AIおよび機械学習の利用」「データ管理におけるクラウド導入」に関するベンチマークを提供するものです。回答者たちは、「達成したいビジネス上のメリット」および「直面する課題」について述べています。

調査の対象は、さまざまな金融機関(アセットマネジメント、ヘッジファンド、保険会社、投資銀行など)のさまざまな分野の人々(上級職、分析、データ、IT、金融情報担当者など)からほぼ満遍なく選んでいます。

5つの主な知見

全体的に見ると、データリーダーたちは、組織内のメタデータとデータを関連付けてビジネスバリューを生み出すため、複数のプロジェクトに注力しています。しかし多くの金融機関では、データ管理目標の達成における課題や障壁が未だに存在しています。

データの成熟とデータクオリティにおける改善の余地

データ管理の洗練度に関して、回答者の過半数は「競合他社と同程度」(52%)としています。また約1/3が「組織内のデータ管理に関して改善の余地がある」(31%)と考えています。また、かなりの人(43%)が、「過去12か月において自社のデータクオリティ標準は改善されたが、業界標準についていくことができない」としています。こういった問題により、「パートナーとのデータ統合」「容易なコンプライアンス」「コスト削減」といった望ましいビジネスメリットが達成できません。企業は、「変化するビジネスニーズへの対応」や「組織内のデータの真のパワーの解放」などを実現できる、柔軟なデータプラットフォームを採用すべきなのです。

現在のデータアプリケーションは求められている価値を実現できていない

この調査によると「現在のアプリケーションが素晴らしい結果をもたらしている」と大半の人(52%)が言っているのは、クラウドデータ管理の分野だけです。他の重要機能(データ分析、リスク&コンプライアンス、データモデリング&ガバナンス、データ統合、データ検索&セマンティック)に関しては、回答者は中程度あるいは低い価値しか得られていないとしています。特に、データ検索およびセマンティック用のアプリケーションに関しては、ほとんどの人が中程度(41%)あるいは低い(24%)価値しか得られていないとしています。セマンティック検索(「意味」に基づく検索)技術を採用すれば、従来の検索ツールよりも合理的かつ直感的に適切な情報を探せるようになるでしょう。

AI利用の増加

昨年、金融機関におけるAI活用は大幅に増加しました。回答者のほとんど(84%)はすでにAIを活用しており、56%は機械学習で該当ソリューションを自動化しており、28%は予測モデルを構築しています。企業は、これらのAIツールにおいて、信頼できる高品質のデータが使用されるようにする必要があります。

クラウドに対する認識の変化

これまで、金融機関ではクラウドサービスの導入が遅れていましたが、この傾向は変化しつつあるようです。約3/4の回答者(73%)が「3年以内にデータ管理のほとんどをクラウド上に置く予定」だとしています。企業は、新規ビジネス要件に容易に対応できるよう、オンプレミス、クラウド、あるいはハイブリッドで導入できるテクノロジーを選択する必要があります。

データの量、複雑さ、アクセシビリティが問題の上位に

「急激なデータの増加・拡大」「多様なデータストアやサイロからのデータの発見」「データの複雑さ」が、金融機関のデータ管理プロジェクトにおける主要課題とされています。企業は、さまざまな業務部門に存在するデータへのアクセスおよび分析が楽になる技術を検討すべきです。

MarkLogicによる解決策

MarkLogicを利用すると、より短期間でコンプレックスデータから価値を創出できます。MarkLogicプラットフォームでは、あらゆるソースからデータを読み込み、強力なモデル用にメタデータの作成・調整を行います。これらのモデルを高度な検索やクエリに使用したり、エンタープライズアプリケーションを構築したり、分析や機械学習にユニークなインサイトをもたらすことができます。

MarkLogicは、ビジネス全体におけるデータ活用を容易にすることで、より迅速な洞察とより効果的なコンプライアンスを実現するために、金融サービスのリーダー企業によって使用されています。具体的な方法については、弊社webサイトの金融サービス業界におけるソリューションページをご覧ください。

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アリシア・サイア

MarkLogicのソリューションマーケティング担当シニアディレクターとして、MarkLogicの対象業界(公共、ヘルスケア、メディア、金融サービス、小売、エネルギー、保険など)へのソリューションに関して、マーケティングのメッセージやコンテンツの作成を担当しています。MarkLogic入社以前は、公共、セキュリティ、ヘルスケア分野のソフトウェア企業にて、マーケティングや製品管理に関するさまざまな役割を担っていました。