「MarkLogic 技術リソースの歩き方」と題し、開発者の方に有益な MarkLogic の公開技術情報について紹介します。開発者の皆様にとって有益な情報と思われる内容は日本語翻訳されているリソースだけに限定せずご紹介します。
第一回となる本エントリのテーマは、MarkLogic の開発者向けコミュニティサイト Developer MarkLogic Community (https://developer.marklogic.com, 通称 DMC) です。DMC は2019年4月にサイトリニューアルが行われており、ウェブサイトやドキュメンテーション等に対する横断的な検索性が向上しています。当然ながら、DMC のグローバルサーチの基盤は MarkLogic データハブによって支えられています。
DMC へのアクセス方法
DMC は、MarkLogic 公式ウェブサイトから、以下の手順でアクセスすることが出来ます。
- MarkLogic 公式 Web サイト(https://www.progress.com/jp/marklogic)にアクセス
- メニューバーの [リソース] のプルダウンメニューから、「コミュニティ (EN)」を選択
DMC のランディングページには、中央に検索フィールドがあり、ここからサイトや各種ドキュメント横断的に MarkLogic のリソースに対する検索ができます。
DMC 自体は英語サイトですが、日本語のリソースについても検索が可能です。また、ロールおよび目的を指定することによって、関連するページへ直接アクセスすることも出来るようになっています。
各メニューの解説
続いて、画面上部のメニューの順に従って、各ページに含まれる情報の特徴についてご説明します。
Explore
MarkLogic に関するコンセプトや機能、ツールについて、アクセスすることができます。上部の「Select Topic」、「Select Action」を選択することで、カテゴリを絞ることができます。
Engage
主に外部コミュニティに関連する情報が取りまとめられています。技術ナレッジコミュニティサイトである Stack Overflow の紹介や、オープンソースで開発が行われている各種プロジェクトへアクセスすることができます。
Students
MarkLogic の新しい取り組みの一つである、大学機関との協業に関する情報が紹介されています。既に米国では、大学機関向けに教材提供などを行っている実績があります。
Documentation
MarkLogic のドキュメンテーションに関するランディングページとなっています。左上の「Section」から選択することで、API ドキュメンテーションや各種ガイドへのアクセスが可能です。右側のメインページをスクロールダウンしていくと、「Japanese Guides」というセクションが設けられており、日本語翻訳済のドキュメンテーションの一覧を確認することが出来るようになっています。(順次追加予定)
現在、以下のドキュメントについて、日本語翻訳版が提供されています。(2019年6月時点)
- Installation Guide for All Platforms
- インストレーションガイド
- Application Developer’s Guide
- アプリケーション開発者向けガイド
- Administrator’s Guide
- サーバ管理者向けガイド
- JavaScript Reference Guide
- サーバサイド JavaScript に関するリファレンスガイド
- Semantics Developer’s Guide
- セマンティックを活用したアプリケーション開発ガイド
- Node.js Application Developer’s Guide
- Node.js クライアントAPIを利用したアプリケーション開発ガイド
- Reference Application Architecture Guide
- リファレンスアプリケーションアーキテクチャに関するガイド
- MarkLogic Server on Amazon Web Services (AWS) Guide
- Amazon Web Services (AWS) 上での MarkLogic 利用に関するガイド
未翻訳のドキュメンテーションの中にも、Query Performance and Tuning Guide(パフォーマンスチューニングに関するドキュメント) をはじめ、有益な情報を含むものが多く存在します。英語のドキュメンテーションについても、ぜひ一度目を通してみることをおすすめいたします。
Downloads
MarkLogic Server のインストールバイナリおよび各種ツールのダウンロードが可能です。MarkLogicは開発者用ライセンスを提供しておりますので、開発者の方は MarkLogic Server をお手元のマシンにインストールし、すぐに検証することが可能です。(注:実プロジェクトにおける開発環境への本ライセンス適用は出来ませんので、ご注意ください)
今回のエントリでは、MarkLogic 開発コミュニティサイト Developer MarkLogic Community について取り扱いました。次のエントリでは、MarkLogic が定期開催している無償トレーニングに関する情報や、おすすめの技術リソース(ホワイトペーパー等)について取り扱う予定です。
野田孝一
前職では、システム連携領域を中心としたミドルウェアソリューションのプリセールスエンジニアを経験。
その後、MarkLogicが持つ可能性に魅力を感じ、2017年に東京オフィス入社。
現在は、MarkLogicの価値を国内の様々なお客様にお伝えするべく、日々の案件活動を技術面から支える活動をしています。