IBM の調査によると、データ侵害の特定に平均 190 日以上かかり、問題の修復にはさらに 60 日以上かかるという結果が出ています。データ侵害が発生した場合の経済的影響 (緩和と修復を含む) は数百万ドルに上り、事業継続に深刻なリスクをもたらす可能性があります。
ですが、堅牢なセキュリティソリューションを導入して明確なプロセスを定義できれば、このような問題に効果的に対処できます。そうすることで検出と対応に要する時間を短縮し、経済的および社会的な損害を最小限に抑えることができます。
このブログでは、ある政府機関が、プログレスの強力なネットワーク監視ソリューションである Flowmon を利用して、侵害をどのように検出し、対処できたかについて簡潔に説明したいと思います。
プログレスのお客様であるこの政府機関は、最近データ侵害の被害に遭いました。
ある専用アプリケーションを実行している DMZ 内のサーバーが侵害され、攻撃者がデバイスをコントロールできるようになりました。侵入後にネットワーク上を旋回し、横方向に移動して、できるだけ多くのデバイスを侵害しようとした痕跡が残されました。
何が起こったか、分単位でチェックしてみましょう。
攻撃者は最初に、同じ /24 ネットワークサブネット内で電源がオンになっていて ARP 要求に応答するデバイスをリストアップしました。Flowmon は、252 台のデバイスに対する ARP スキャンが行われたというアクテビティを検出しました。応答したデバイスは 1 台もありませんでした。
次に、攻撃者は、ICMP プロトコルを使用してネットワーク内のデバイスのリストアップを実行しました。10万台を超えるデバイスに対して接続が試みられ、ネットワークにかなりのノイズが発生しました。Flowmon は、このアクティビティを、ICMP ping フラッドと ICMP スキャンの両方として検出し、ネットワークトラフィックに400万件を超える ICMP 要求が隠されている証拠を示しました。
最初に侵害されたホストからアクセスできる複数のサーバー上の SSH サービスに対して、パスワードスプレー攻撃が開始されました。Flowmon は、21台の異なるサーバーで実行されている SSH サービスに対する失敗した攻撃を検出し、約3,000回のログイン試行の証拠を提供しました。
Flowmon の AI 搭載イベント分析エンジンは、単一のデバイスによって実行されたすべての悪意あるアクティビティを結び付けました。点と点がつながったことにより、侵害されたデバイスの脅威スコアが 49 (最大値は100) に上昇し、ネットワーク内で最大の懸念事項と認定され、人間の介入が必要なレベルであるとのフラグ付きで報告されました。
フラグが立った状況の報告を見て、セキュリティオペレーションセンターは、侵害されたデバイスをすぐにネットワークから切断しました。そして、国のサイバーセキュリティ当局にインシデントを報告するのに必要な証拠を収集しました。攻撃を早い段階で阻止できたため、組織の環境へのそれ以上の影響はありませんでした。
このように、Flowmon はリアルタイムで攻撃を検出することに成功し、脅威を緩和するための貴重な詳細情報を提供しました。Flowmon の AI 搭載エンジンは、複雑なネットワーク内で侵害されたデバイスを正確に特定しました。この政府機関は、Flowmon からの詳細な情報を使って迅速に侵害からの修復を達成でき、検出できなかったら要したであろう莫大なコストの発生を防ぐことができました。
強力なネットワーク監視ソリューションである Flowmon は、データ侵害の脅威を迅速に検出し、詳細なイベント分析情報も提供するので、脅威に対して速やかな対応が可能になります。詳しくは、ガイド付きのオンラインデモをご覧ください。または、担当者までお問い合わせください。
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