世界のインターネット人口は現在37億人を超えており、すべてがデータ(テキストメッセージやツイートなども加えて)を作成したりチェックしたりする当事者だと考えられます。更新され、アクセスされるデータ量が膨大なのは明らかです。 Domoのインフォグラフィックスが示すように、2017年の平均で、1分間にソーシャルメディアで送信されるツイッターは 456,000、1分間に行われる Google 検索は360万件を超えていました。その検索結果にウェブサイトが表示されるかどうかは大きな違いを生みます。
Internet Live Stats は、アクティブなウェブサイトの数をライブで更新していますが、現時点で18億を超えており、続々と追加される様子が見て取れます。溢れるデータの中から、自分が作成しているウェブサイトを見つけてもらうのは至難の業だと言えるでしょう。ウェブサイトのマーケティングに自動化は役立つでしょうか?
他のものと同様、ウェブサイトの自動化にもいくつかのレベルがあります。コンテンツ管理システム(CMS)が関与している場合(WordPress がよく知られています)、電子メール送信といった特定のタスクを自動化するための設定や、アドオン・プラグインを利用することが可能です。
自動化には多くの実現方法があります。購読者に新しいブログ記事を電子メールで送ったり、リアルタイムのソーシャルフィードをウェブサイトに追加してキャンペーンをサポートしたりしたいような場合は、自動化ツールがすでに存在します。バンクーバーの戦略的ITコンサルティングサービスのプロバイダである Pacific Coast Information Systems Ltd の社長、Vaclav Vincalek 氏へのインタビューでトピックになった、多くのコンテンツを含むウェブサイトに共通する課題を見てみましょう。
時間の節約は、しばしば自動化の主な利点として宣伝されますが、そうとは言い切れません。「時間の節約は1つの要素に過ぎず、品質と一貫性の方がはるかに重要です。」と Vincalek 氏は述べています。
氏はほかにもウェブサイトのオーナーが直面する問題を指摘しました。検索エンジンでウェブサイトを見つてもらって潜在的な顧客にアクセスしてもらうのが成功の鍵と言えますが、質の高いコンテンツがなければそれは極めて困難です。良質なコンテンツを持っていたとしても、ソーシャルメディアの「騒音」の不協和音の中に埋もれてしまう恐れがあります。
「検索で見つけてもらい、関連性の高いもの、有用なものとして参照してもらうことは、ますます困難になっています。」と Vincalek 氏は話します。このブログも、国家指導者の暴言や次々に出現するわけが分からないようなサイトと競合しなければなりません。この厄介な問題に対処する一つの手段として、自動化ツール用のスクリプトを作成して利用することが考えられます。
現実を見るところから始めましょう。マーケティング予算が潤沢でない限り、ウェブサイトへのアクセスは、ソーシャルメディアキャンペーン、検索エンジンからのオーガニック・トラフィック、ユーザー紹介の組み合わせに依存している可能性が高いでしょう。
したがって…
「まず、検索エンジンで見つけてもらう必要があります。それから、良質なコンテンツを持っていなければなりません。人間と機械の両方が読みやすいようにすることも重要です。よく “ターゲットオーディエンス” という言葉が使われますが、2種類のターゲットを考慮するべきです。まず、マシンから注目される必要があり、さらに人間に対しては価値ある内容を準備しなければなりません。この2点で首尾よくいけば、多くのアクセスが得られるでしょう。」と、Vincalek 氏は話します。
マシンから注目される、つまり、インデックス作成プロセスの一部としてサイトをクロールする検索エンジンのボットを満足させるには、タグ付けが重要です。Google がキーワードのメタタグの要件を廃止したため、タグ付けは必要ないと主張する人もいます。それはそうかもしれませんが、Google が唯一の検索エンジンというわけではありません(特定のタスクのための検索エンジンが多数存在します)。SEOタグ付け、特にタイトルとヘッダーのタグ付け、にはまだメリットがあります。また、キーワードタグは内部リンクにも連鎖するので、ユーザーエクスペリエンスが向上し、サイトを離れる可能性のある訪問者に類似した情報を示唆することもできます。
Vincalek 氏が指摘するように、タグ付けは「コンテンツのより適切な整理、新しい関係の発見、新しいパターンの発見」につながります。
この認識の下に、Vincalek 氏の会社は WordPress plugin を開発しました。これは、「サイト訪問者が関連性の高いコンテンツを簡単に見つけることができ、多忙なウェブマスター/コンテンツ管理者のタスクを1つ減らせます。」と Vincalek 氏は説明します。
効果はてきめんでした。
「観察を行って分析し、その結果を取り入れた自動タグ付けは検索トラフィックを15%向上させ、コンテンツへの全体的なアクセスも増加しました。サイトの訪問者はタグをたどって同様のコンテンツを読む傾向があります。」と Vincalek 氏は述べています。これはプラグインであり、個々のポストの間のリンクはプラットフォームで処理されます。コンテンツ内のリンクは今後の課題で、既にプロジェクトはそれを目指して進行しています。
自動化フレームワークはタグ付けにかかる時間を短縮しますが、時間の節約は唯一の考慮事項ではありません。
「節約できる時間は、作成するコンテンツの量によって異なります。1日に1回のポストでは、あまり目に見える効果はありません。当社のプラグインは、1日に何百ものポスティングが行われるサイトで使用されています。そのようなサイトでは時間が節約できるのは明らかですが、もっと重要なことは、タグ付けの一貫性を保てることです。これはより良いカスタマー・エクスペリエンスに結び付きます。」と Vincalek 氏は話します。人間が生成したタグは一貫性に欠けることが多く、最近の興味や話題に引っ張られやすいところがあります。
「重要で関連性が高いと思われるものが、数日から数週の間に出現するとは限りません。時間が経過すればするほど一貫性を保つのは難しくなります。複数コンテンツにわたっていればさらに困難になります。”時間つぶし” のためのポストを作成しているのでなければ、一貫性の欠如は、サイトや視聴者にとって望ましい価値を創造していないことになります。」と Vincalek 氏は力説します。(たとえば、どこかの大統領がよく使うちょっと不適切な言葉をタイトルタグに追加することは長期的な視点からは疑問の余地があります。)
ここではタグ付けについて述べましたが、ウェブサイト管理者の作業をリストしたりすることで、自動化の可能性が見出せます(たとえば、eコマースストアの稼働時間の監視など)。ウェブサイトをうまく活用するには、常にユーザーの視点に立って考えることが大切です。
「ウェブサイトにアクセスしてもらうことができたら、納得できる、有意義なサイトだと感じてもらいましょう。簡単なナビゲーション、質の高いコンテンツ、関連がある他のコンテンツへのリンクなどは、すべて必要です。」
また、コンテンツは、売らんかな主義の押しつけがましいものではないことも重要です。ということで、ここまで一度もプログレスの名前を出しませんでした。あれっ。最後に出しちゃいましたか。。。
An Irishman based in Hong Kong, Michael O’Dwyer is a business & technology journalist, independent consultant and writer who specializes in writing for enterprise, small business and IT audiences. With 20+ years of experience in everything from IT and electronic component-level failure analysis to process improvement and supply chains (and an in-depth knowledge of Klingon,) Michael is a sought-after writer whose quality sources, deep research and quirky sense of humor ensures he’s welcome in high-profile publications such as The Street and Fortune 100 IT portals.
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