私は先日、ウェビナー「Solving Silos: Becoming a More Data-Driven Organization」(サイロ問題を解決する:さらにデータドリブンな組織となるために)を受講しました。これは451リサーチのシニアリサーチアナリストのペイジ・バートレイ氏とMarkLogicの顧客であるウッドメンライフ生命保険組合による講演です。このブログでは、データ管理やデータガバナンスを注視している顧客企業がどれほどあるのか、またそれが企業のビジネス戦略において極めて重要な理由について、バートレイ氏が取り上げたいくつかの点を皆さんと共有したいと思います。
データガバナンスは、そもそも規制やコンプライアンスへの対応を目的としたものでしたが、その後その位置付けは変わってきています。このウェビナーによると、完全にデータドリブンな企業では、データガバナンスはもはや「守り」の業務ではなく、ビジネスインサイトを加速し業務成績を伸ばすためのものとなっています。
データを活用することで戦略を作成し、さらに情報に基づいた意思決定ができるようにすることは、私が話を聞いたすべての企業において最優先事項となっています。
451リサーチが考える「データドリブンのメリット」について、いくつか見ていきましょう。これらは、MarkLogicの顧客企業が体験しているものとほぼ同じです。つまり、業務全体でデータを活用している企業は、ビジネスインサイトの改善だけでなく、業績の成長および顧客満足度の向上も実現しているのです。
コスト抑制および業務プロセス改善は、IT部門にとって常に最優先事項です。これまでの私の経験では、データアクセスに関するIT部門の決断の結果、コストが削減されるだけでなく、利益を生む活動も促進され、売り上げが向上し、顧客とのつながりが強化され、新しい/強化された製品やサービスが提供される可能性があります。
今回の調査によると、上記のグラフのように、データドリブンの促進により、業績が拡大し、ビジネスアジリティが改善されることが期待されています。このメリットは、コスト削減および業務プロセス改善と同程度、あるいはそれ以上に重要です。
データガバナンスの話に戻ると、バートレイ氏は重要なこととして以下のように強調しています。
「これはもはや『ビッグデータ』ではなく、『ベターデータ(さらに優れたデータ)』に関するものです」
また「データドリブンな組織の82%は、これにより組織に価値がもたらされると考えている」と述べています。
451リサーチの調査によると、データガバナンスがもたらすビジネスバリューとして以下があります。
当然のことながら、多くの企業ではデータドリブンになることで競争力が強化されます。しかしなかなかこれを実現できない企業が多いことも事実です。
私の次回のブログでは、私がこれまでお手伝いしてきた企業がデータドリブンをさらに進めようとした際に直面した、いくつかの課題を取り上げます。また適切なテクノロジーの採用がこの取り組みにおいて役立つことを説明します。また、MarkLogicの技術およびノウハウにより、「ベターデータ」がどのようにビジネスにさらに価値をもたらしたのかについて取り上げます。
ジョージは、25年以上にわたって、お客さまと協力してデータ関連の複雑なビジネス問題を解決してきました。リレーショナル技術の黎明期から、ミドルウェアやデータ変換ソリューションの進化、そして「ビッグデータ」統合とそれによる業務プロセスへの好影響の可能性に注目が集まる現在まで、幅広い経験を持っています。複数の業界にわたる経験を持ち、差し迫ったビジネス上の問題の解決に新しい技術がどのように役立つかについて理解が深いことから、お客さまにとって信頼できるアドバイザーとなっており、業界のカンファレンスでは頻繁にパネリストを務めています。
スタートアップ(Sisense、Cirro、Itemfield、Connotate)および実績あるソフトウェア企業(インフォマティカ、オラクル)の両方での経験から、「ベストプラクティス」と企業が現在利用できるソリューションについて独自の視点をもっています。MarkLogicではセールスエグゼクティブチームを率い、データの管理方法を見直すことでデータの問題を解決し、新しいビジネスチャンスを生み出すために企業と協働しています。
コロンビア大学で歴史学の学士号を取得し、ラトガースビジネススクールでMBAを取得しています。
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