Rudolph Airtransfracht - 最大の自動化で達成された効率的事業運営
課題
急速に変化するデータプロセスを極力自動化することと、絶えず変化する条件に柔軟に対応できることは、Rudolph Airtransfracht の業務にとって極めて重要な要素です。以前のシステムではエラー報告やそれに似たタスクの処理は大変手間がかかったうえ、大量の不必要な作業も発生しました。すべてのタスクを整理してマッピングし、処理できる集約されたソリューションが必要でした。
ソリューション
業務プロセス要件を完全にカバーし、技術的な要件もすべて満たした上、拡張性もある Progress® MOVEit® が選択されました。
結果
Rudolph Airtransfracht では、MOVEit ソリューションを使用して、データを安全に交換し、ログを漏れなく記録し、常にコントロールを維持できます。MOVEit は、コンプライアンスのニーズも満たす集約的で安全なソリューションとして活用されています。
事例の詳細
課題
ドイツのシュトゥットガルトに拠点を置く Rudolph Airtransfracht は、輸送、倉庫サービス、その他の多くの航空貨物関連サービスを行っています。主な事業分野は、航空貨物の取り扱い、ローカルおよび長距離輸送、倉庫物流、海上貨物コンテナ、文書処理などです。顧客は航空貨物運送業者と航空会社です。
急速に変化するデータプロセスを極力自動化することと、絶えず変化する条件に柔軟に対応できることは、Rudolph Airtransfracht の業務にとって極めて重要な要素です。ローカル輸送を例にとると、XML ファイルが生成され、フォワーディングエージェントによってサーバーに保存されます。その後、すべての後続処理は MOVEit Automation データ転送ソリューションを介して電子的に実行されます。MOVEit はファイルをフェッチして、Rudolph の受信ディレクトリに送信します。顧客が特定され、ファイルが処理され、適切に積み荷を積載されたトラックが最適なタイミングで出発します。これらすべてのステップは、MOVEit で監視、記録、コントロールできます。顧客へのフィードバックにも MOVEit は役立ちます。Rudolph Airtransfracht の IT マネージャーである Frederik Reiter 氏は、「必要なすべての情報に常にアクセス可能で、可能な限り最短時間で処理されます。」と統括します。
Frederik Reiter 氏は、様々な変化が発生する複雑な状況に、あらゆる神経を集中させて取り組まなければなりません。「これまで（MOVEit 導入前）は、Windows のオンボードツール、たとえば Windows タスクスケジューラなどを使って多様なサーバーにスクリプトベースで要件をマッピングしていました。そのため、スクリプトの量は膨大になりました。」そして、まさにこの事実によって混乱とエラーが発生することになりました。Reiter 氏は、次のように回想します。「自社で開発したシステムは、期待したほどスムーズには稼働しませんでした。たとえば、ロギングは非常に時間がかかり、混乱を招き、そのうえリソースを大量に消費しました。以前のシステムではエラー報告やそれに似たタスクの処理は大変手間がかかったうえ、大量の不必要な作業も発生しました。」この非効率的な状況に行き詰まりを感じた Reiter 氏は、別の手段を講じる必要があると決断しました。「私たちには、単一のアプリケーション、単一のインタフェースで、すべてのタスクを整理してマッピングし、処理できる集約されたソリューションが必要でした。」
ソリューション
そこで、Rudolph Airtransfracht に特有のニーズと複雑な要件を満たすことができるソリューションを提供できるベンダーはどこなのか、広範な調査が行われました。Reiter 氏は、「最初の検索でいくつか候補が見つかりました。」と説明します。
ところが、比較的早い時期にある懸念事項が表面化しました。メーカーによっては、困難なライセンスモデル、ライセンスによってカバーされるデータファイルの数が限られているか、許容できるデータ転送量の上限が決まっているようなライセンスモデルが採用されていました。Rudolph Airtransfracht には、そのような制限を受け入れることは不可能であり、選択対象から除外せざるを得ませんでした。また、初期セットアップ後、ソリューションが簡単に使えることを確認する必要がありました。「当社の IT チームには十分なバックグラウンドの知識があり、必要なプロセスには精通していますが、それでもやはり、使いやすく、処理しやすく、保守しやすいシステムで作業できることは重要でした。」と、Reiter 氏は話します。
Rudolph Airtransfracht には、特にどうしても譲れない重要な要件がありました。Frederik Reiter 氏によれば、「当社の業務プロセスは、ソフトウェアによって、変更を加えることなく、忠実にマッピングする必要があり、ダウンストリームプログラムは、ソフトウェアを使用して直接操作できる必要がありました。」ということです。このプロセス要件を含め、上述の要件を満たすもの、という条件で絞り込みをすると、候補となるベンダーの数は劇的に減少しました。「プログレスの MOVEit は、当社の業務プロセス要件を完全にカバーし、技術的な要件もすべて満たした上、拡張性もあります。データを安全に交換し、ログを漏れなく記録し、常にコントロールを維持できます。つまり、コンプライアンスのニーズも満たす、集約的で安全なソリューションが提供されます。」と、Reiter 氏は説明します。「ロギング、エラー報告や、類似した様々なタスクが迅速かつスムーズに実行されるようになりました。それぞれの詳細情報も重要です。」
Rudolph Airtransfracht の観点で判断すると、MOVEit は競合他社のシステムよりもはるかに簡単に処理できるとわかりました。Reiter 氏は次のように述懐します。「これを使えば、わかりやすいメニュー項目と管理しやすい構造が得られます。取り扱いのシンプルさは中核的な要件ではありませんでしたが、機能範囲と全体的な要件を満たすという点ですでに明らかに他を抜きん出ていたソリューションに、さらに重要な魅力が加わりました。取り扱いのシンプルさに加え、直感的に操作できるわかりやすさも決定への要因になりました。もちろん、必要な技術、コア機能が要件を満たすことは前提とした上での話です。」
選択すべきソフトウェアが決まったので、論理的な次のステップとして、適切な実装パートナーを選択することになりました。Frederik Reiter 氏は、探し始めるとすぐに、全体の流れが見えてきました。「ベンダーに問い合わせたり、より深い調査を進めていくと、データ転送の自動化を探している人は誰でも MOVEit にたどり着き、そこから直ちに MFT スペシャリストである treeConsult が見つかります。」大規模なシステム会社もサービスを提供していますが、それらの会社はサービスを自ら提供するのではなく、treeConsult にサービスを外部委託していることが判明しました。「したがって、当然の選択肢は、treeConsult を直接のパートナーに指定することでした。」
結果
クライアントの複雑な要望をソフトウェアに正確にマッピングするタスクは、treeConsult に委任されました。Siegl 氏は、次のように話します。「もちろん、MOVEit はしっかり成熟したソリューションです。当社もお客様も、下準備のためにたくさんのことをする必要はありません。基本的なインストールはほとんど問題なく行われました。MOVEit ソリューション自体はオペレーティングシステムに特別な要求をしませんから、MOVEit を実装し設定する作業は極めて迅速に進められます。」
したがって、Rudolph Airtransfracht は、比較的短いインプリメンテーション期間の後テストフェーズに移行し、その後すぐに実稼働を開始することができました。プロジェクトマネージャーである Frederik Reiter 氏と小規模なチームで、MOVEit を使って業務を遂行しています。マネージャーと部員が協力して、タスクをコントロールおよび調整します。Aaron Siegl 氏が次のように報告しているように、システム移行に伴って Reiter 氏にかかった負荷は大変なものではありませんでした。「システム導入の最初に、確固としたユースケースを選択し、それを使って MOVEit を設定しました。Frederik Reiter 氏は、特に苦労もなくすぐに実稼働に入ることができると判断しました。」
Rudolph Airtransfracht は、絶えず変化し続ける状況に適応する必要がある会社です。「私たちの業界では、要件は瞬時に、かつ非常に頻繁に変化するので、それにすぐに対応する必要があります。」と、Reiter 氏は話します。顧客との自動データ交換は近い将来確実に増加し、MOVEit の機能はさらに重宝に活用され続けるでしょう。ローカル輸送の分野では、新しい輸送データと出荷の詳細情報を組み込んで、最高レベルの出荷追跡システムを構築する計画があり、もうすぐ実現する見込みです。これは、MOVEit Automation ですぐに処理する必要がある膨大な量のデータが生成されることを意味します。Reiter 氏は、近い将来の展望について、次のように述べています。「一般的に、インダストリー4.0 (第四次産業革命) のインタフェースを使用して、より頻繁かつ迅速にお客様と直接通信したいと考えています。お客様との高度なエラーのない接続を、より充実させながら継続していきます。この点においても、MOVEit の選択は正解でした。MOVEit を使えば、実装したいものを正確に実装できますから！」