Sunrex Technology は、台湾で最大のノートブックコンピューターのキーボードサプライヤーであり、世界でも30%以上のシェアを持つ世界第三のサプライヤーです。事業拠点を中国と台湾の広範囲に拡大したことで、情報セキュリティインシデントが発生するようになり、サプライチェーンと製造プロセスに影響を与えました。IT 部門にはインシデントを確認する機能がなく、各工場の情報セキュリティ管理は本社から独立していました。Progress Flowmon を単一の視覚化プラットフォームとして導入して、全社のネットワークデータを取得できるようになり、オフィスと工場や倉庫との間のギャップを埋めることができました。
Sunrex Technology の主要組立工場は中国にあり、アジア、ヨーロッパ、北アメリカの全体に渡って販売代理店があります。ビジネスが世界中に拡大し、デザインセンターや成形工場が中国と台湾の各地にあるという状況で、ネットワークリソースを効率的に割り当てるために、可能な限り最良のネットワークアーキテクチャを提供する順応性のある情報セキュリティシステムが必要です。しかし、Sunrex では、情報セキュリティシステムに問題が発生し始めました。サプライチェーン管理会社に対するサイバー攻撃が頻発するようになったとき、Sunrex も被害を免れることはできませんでした。
キーボードとコンポーネントを組み立てる工場の多くは、ネットワーク保護のために基本的なファイアウォールやウイルス対策ソフトウェアだけに依存しており、監視の目をすり抜けてサプライチェーン企業を攻撃する様々な脅威を見つける能力が備わっていませんでした。また、従業員のイントラネットは適切なセキュリティ対策で保護されておらず、Sunrex の IT 部門にはセキュリティ用の分析ツールがありませんでした。さらに、すべての工場、物流倉庫、オフィスビルのネットワークは、本社のネットワークとは独立して機能していました。
Sunrex Technology の情報セキュリティ副マネージャーである Lin Hongjie 氏は、次のように述べています。 「各工場がファイアウォールやウイルス対策ソフトウェアだけに頼っていたので、様々な場所の情報セキュリティを分析する際、よく問題に遭遇しました。情報セキュリティの懸案される問題を見つけられないことはリスクになります。」
Lin 氏の IT 部門では、成長を維持しつつ増加するサイバー攻撃に対処しなければならないと考え、大規模なネットワークを視覚化して、頻出するセキュリティ問題を解決できるよう、台湾の本社に単一のソリューションを導入できないかと模索しました。ソリューションを速やかに導入する必要に迫られていました。
Sunrex は、慎重に検討を行い、最終的にプログレスの Flowmon を選択しました。Flowmon のネットワーク視覚化統合機能、ネットワーク動作分析、およびデータ収集技術などの機能が選択の決め手になりました。
Sunrex にとって最も重要な Flowmon の機能は、ネットワークトラフィックを視覚化する機能でした。Flowmon Probe を使用すると、ネットワーク全体の視覚化情報を表示できます。Sunrex では、業務を遂行するのに大規模な分散型ネットワークを使用していましたが、すべてを視覚化できることで、オフィス、工場、倉庫、その他の建物のネットワーク接続を確認でき、IT 部門が抱えていた情報ギャップの問題を解決するのに役立ちました。
また、Flowmon Collectors と Flowmon ADS を使用して、フロー情報を蓄積し、ネットワークの振る舞いを可視化、分析します。異常なネットワークアクティビティはどこでも発生する可能性がありますが、これらのツールを使用することで異常な振る舞いが検出できます。その情報は本社に送られ、効率的に分析することができます。