複数年にわたる大規模なインフラストラクチャの改修プロジェクトを実施した Haga 病院は、データトラフィックを監視して重要なトラフィックを優先できるようにする新しい方法が必要でした。
オランダ最大規模の3つの病院が2004年に統合され、オランダのハーグ市に Haga 病院が設立されました。
Haga 病院を形容する説明として、大規模、という言葉はよく使われますが、大規模というのは、同病院の IT およびネットワークインフラストラクチャを形容する言葉としてもぴったりです。複数年にわたって新しくインストールされたインフラストラクチャは、Haga 病院の3,000人以上の医療従事者、職員、患者、および訪問者をインターネットに接続する機能を備えていました。管理者は、医療業務に留まらず、楽しみのためにも可能な限り最高のインターネットサービスを提供したいと考えていましたが、インフラストラクチャは複雑でした。いくつかの重要なビジネスアプリケーションやシステムにもつながっていました。Haga 病院のどの物理ネットワーク内でも、20を超える VPN にアクセスできました。
こうした複雑さは、ネットワークの可視性に影響し、潜在的なネットワークトラフィックの問題を特定することが困難になるという問題が生じました。病院では、重要なアプリケーションを継続的に実行する必要があり、ネットワークの問題はすぐに解決する必要があります。Haga 病院の ICT アーキテクトである Walter Telting 氏の IT 部門では、ネットワーク問題をピンポイントで特定し、解決することができませんでした。
「課題には、不要なトラフィックを特定してストップさせることだけではなく、実際のネットワーク使用状況を把握することも含まれていました。」と、Telting 氏は話します。「何らかのピークに達したときに、アプリケーションがどの程度の帯域幅を必要とするのかを知っておくことは非常に重要です。」
自社のインフラストラクチャを詳細に可視化して速やかに問題解決を行う必要を痛感して、適切なソリューションを探していた Haga 病院の IT 部門は、プログレスの Flowmon を導入する選択をしました。Flowmon で、病院の3つのロケーションに存在する様々なソースからのトラフィックを監視し、分析することが可能です。ソースとしては、Haga 病院のデータセンター、インターネット、DMZ、企業ネットワークなどがあります。
その後、IT 部門は Flowmon のコア機能の1つである組み込みのレポートおよびアラート機能を最大限に活用し始めました。次いで、プロセスの自動化も追加しました。そして最後に、新しい分析システムをインストールしました。分析システムをインストールしたことで、接続された各デバイスのパーソナライズされたプロファイルを作成することができ、異常なトラフィックが発生したときに IT 部門が問題解決のための作業をすぐに開始できるよう、個々のプロファイルに通知されます。
Telting 氏の IT 部門は、新しいネットワーク監視機能を利用して、特定の種類のネットワークトラフィックに高い優先順位を付け、重要な問題をピンポイントで解明し、重要でないトラフィックをストップさせたりすることができます。
「Flowmon ソリューションを導入したことにより、ネットワークが明確に可視化され、すぐに対処できるようになりました。」と、Telting 氏は話します。「例えば、ある特定のネットワークトラフィックに高く優先順位付けしており、病院の業務上重要なネットワークトラフィックが優先されるようになっています。」
大局的に統括すると、Haga 病院の IT 部門は、Flowmon の導入により、病院のネットワークマップだけでなく、そのトラフィックについてもはるかに優れたビューを得られるようになりました。そのため、今では、患者や医師に障害や遅延などのネットワーク問題・データトラフィック問題が発生しても、効果的かつ迅速に解決できます。
Haga 病院について
Haga 病院は、ハーグランデン地域でトップクラスの臨床教育病院です。23の専門医コースがあり、そのうち14を主要な専門分野としています。Haga 病院は、心臓血管センターや Juliana 子供病院の小児科など、優れた基本的医療と際立って高度な臨床機能を提供しています。Haga 病院の緊急治療室は、オランダで最も多くの患者が訪れる緊急治療室の1つです。詳細については、www.hagaziekenhuis.nl/ をご覧ください。