WS_FTP Server のフェイルオーバーオプションは、ファイル転送の失敗のリスクを最小限に抑え、ファイル転送に関連する業務の継続性を保証します。次のようなことが可能になります。
WS_FTP Server は、Microsoft の高可用性に関するベストプラクティスに従います。WS_FTP Server は、FTP/S または SFTP サポートのみが必要な場合は Microsoft クラスタリングを使用し、Microsoft IIS を使用して WS_FTP Web 転送サービスまたは WS_FTP アドホック転送サービスを提供する場合は Microsoft Web ファーム(ネットワーク・ロードバランシングつき)を使用します。
Microsoft クラスタリングを使用して WS_FTP Server を展開すると、パブリックとプライベートのファイル共有サービスの両方を実行するための2つのノードにフェイルオーバー機能を使えます。WS_FTP Server で Microsoft クラスタリングは、共有 IP アドレスを管理し、外部からの接続が確実に一度に1つのノードに到着するようにする、トラフィックの調整役として機能します。
もう1つの選択肢は、Microsoft Web ファーム展開を使用して WS_FTP Server を実行することです。これはパブリックに面する WS_FTP Server サービスとインターナルの WS_FTP Server サービスの両方を常時稼動させるために2つのノードを使用するものです。Microsoft ネットワーク・ロードバランシングのサービスを使用して、一度に1つのノードにのみトラフィックが送信されるようにします。WS_FTP Server の設定を Microsoft SQL Server データベースに保管し、WS_FTP Server にアップロードされたファイルを NAS またはファイル共有に保管します。LDAP サーバー、Active Directory、または別の ODBC データベースを使用して、外部認証によるセットアップの強化を図ることもできます。
ファイル転送に関しては、中断は極力避けなければなりません。WS_FTP Server のフェイルオーバー機能を使えば、システムの稼働時間を最大化し、リスクを最小限に抑え、可能な限り最大の成果が得られます。