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マネージド・ファイル・トランスファー(MFT)は、どう定義すればいいでしょうか?ステロイドで増強したファイル転送とか、非常に洗練された FTP サーバーなどと考えることもできるかもしれませんが、IT 管理者が MFT で解決しようとする問題の要求項目は高く、そのような定義ではカバーし切れません。ファイルを楽しみのために転送する人はいません。仕事を遂行するためにファイル転送が発生します。
MFT は、重要な業務プロセスを可能にする信頼性とセキュリティを重視したファイル転送 (File Transfer) ソフトウェアに分類されます。ファイル転送が MFT の中核ではありますが、MFT の M、マネージド、の部分が差別化になります。
ファイル転送インフラストラクチャを必要とする組織がデフォルトとしてベーシックな FTP サーバーを考える時期がありました。これは、ビジネス・パートナーがファイルを利用できるようにする必要があって、プロセスにファイルを1つドロップするスペースを作成し、それらのアクティビティをすべてスクリプト化して、ある程度のセキュリティを維持しながら業務を遂行する場合の選択です。ファイル量が増加し、ファイル交換を含むプロセスの範囲が広がるにつれて、この目標を達成するのに役立つソフトウェア・ソリューションの数や種類も増えました。
ここ10年ほどの間に、エンタープライズクラスのファイル同期および共有(Enterprise File Synchronization and Sharing、EFSS) という新しいカテゴリが浸透してしました。個人用ツールのこのカテゴリは、スマートフォン、タブレット、家庭用パソコン、仕事用パソコンなど、無数のデバイス間でファイルを共有するのに役立ちます。エンドユーザーにとっては簡単ですが、これらのクラウドサービスは IT 部門にとって深刻なセキュリティ問題となっています。シンプルさ、オープン性、およびデバイスの使いやすさが、IT 部門の責任であるコントロール、可視性、およびセキュリティ保護を実質的に低下させるためです。
IT 部門は、エンドユーザーを満足させるとともに、遂行している業務を円滑にこなさなければなりませんが、業務は年を追って複雑化してきています。今日では、転送アクティビティの量は膨大になり、信頼性の高いファイル転送に依存する多様な業務プロセスが頻繁に行われています。厳重なセキュリティとコンプライアンスが要求されるようになり、うまく行くよう願って偶然に任せるということはできず、これらの活動のすべてを管理する必要が生じます。
シンプルな FTP だけでこと足りていた時代もありましたが、現在は、EFSS のエンドユーザーのシンプルさに FTP の信頼性と業務プロセスに主眼を置く統合ミドルウェアを混在させた、より優れたインフラストラクチャを実現することが求められます。IT 部門は、従来は簡単に解決可能だった問題を、不注意に、煩雑で個々に特別対応しなければいけないような状況に陥らせてしまうようなことのないような方法をとらなければなりません。多額の費用をかけて社内開発者やシステムインテグレータの補完を受け、ソリューション・ベンダーに40種類のツールを取り付けてもらうようなことはなんとしても避けたいところです。
MFT は、シンプルで安全なプロトコルと理解しやすい交換モデルを使用して、ビジネス関係者間の信頼性の高いファイル転送に焦点を当てて特化されたミドルウェアです。安全な暗号化、管理性、拡張性、ファイル処理、統合、業務レポート機能が強化され、多種多様なコードへの対応に振り回されることのない、より高度で制御されたファイル転送ソリューションです。
通常は専用の MFT サーバーで実行され、大量の安全なファイル転送に必要なセキュリティと制御を提供します。すべてのファイル転送アクティビティを完全に可視化し、社員、パートナー、顧客間で機密データを安全かつコンプライアンスを満たす形で転送することにより、コアビジネスプロセスの信頼性を保証できます。すべてのファイル転送アクティビティを1つのシステムに統合することで、一元化されたアクセスコントロール、ファイル暗号化、内部ガバナンスなどを達成できます。
IT 部門は、スクリプトを作成しなくても自動転送ワークロードを設定でき、効率化を図ると同時にエラーの可能性を減らすことが可能です。
MOVEit のような MFT ソリューションは、オンプレミスとクラウドサービスの両方の MFT オプションを利用でき、PCI DSS、HIPAA、GDPR、その他の主要な 規制コンプライアンスを満たします。