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クリエイティブなデジタル資産を別会社との間でやりとりする必要のある企業のネットワーク管理者は、デジタル資産が常に安全で、サイバー犯罪に巻き込まれないように保護するという重要な任務に直面します。

この課題に取り組んだ企業の1つが Rocksteady Studios です。ロンドンに本拠を置くこのビデオゲーム開発会社は、「バットマン：アーカム」シリーズなどで有名です。同社は関連会社との間でクリエイティブ資産をやりとりするのに、信頼性が高く安全なファイル転送システムを必要としていました。ゲーム開発会社の常として、スケジュールを守ることも重要です。

大容量ファイルの転送という課題に加えて、デジタル資産に脅威を与える可能性のあるセキュリティリスクを発生させないようにする必要もあります。堅牢なデータセキュリティを維持することが最も重要です。

安全なFTPを使用して大量のクリエイティブ資産を安全に転送

Rocksteady は、音響効果、楽譜、美術、オンスクリーン・グラフィックス、プロップなどの大量のクリエイティブなデータファイルを、関連会社との間で日常的にやりとりしています。他の多くのビデオゲーム開発会社と同様、機密保持の要件を満たすためにクリエイティブな資産を安全に転送する必要があります。ファイルが時間通りに到着する必要があることも、言うに及びません。電子メールの添付ファイルは、安全面とファイル容量の問題がネックになり、選択肢にはなり得ません。Rocksteady には、安全なファイル転送ソリューションが必要でした。

Rocksteady は、以前、ファイル転送に Microsoft の Internet Information Services（IIS）のFTPクライアントを使用していましたが、デジタル加入者線の容量が小さすぎたため、これは持続可能なアプローチではありませんでした。数十ギガバイトのデータを圧縮ファイルパケットに分解して送信する必要があり、パケット損失や信頼性の問題が発生しました。

Rocksteady Studios のシステムエンジニア、ベンジャミン・ニアス氏は、「接続が不安定なため、全部のパケットが確実に転送先に届くかどうかの保証はありません。関連会社からデータファイルが完全には届いていないという苦情をメールや電話でたくさん受けるようになり、信頼できる安定したファイル転送メカニズムが必要だと判断しました。」と説明します。

セキュアなファイル転送がITの複雑さを緩和し、完全なコントロールが可能に

Rocksteady Studios は最終的に、安全なファイル転送を使用してクリエイティブ資産を保護するための最良の方法として、WS_FTP Server を選択しました。「WS_FTP Server は、… その信頼性と高度な暗号化機能によって、明らかに正しい選択だったと納得しています。」とニアス氏は述べています。

WS_FTP Server は、信頼性ある転送と機密データ保護において定評を得ており、20年以上にわたってセキュリティ要件が高い業界の機密情報の保護に貢献しています。実証された、効果的で使いやすいファイル転送ソリューションは、クラウド内の転送中のデータを保護すると同時に、転送タスクをシンプルにし、効率を向上させることができます。情報漏えいやデータ侵害に対する保護手段を導入することができ、転送アクティビティが可視化されてしっかりコントロールすることができます。WS_FTPは複数の安全なファイル転送プロトコル、SSH (Secure Shell)、 SSL (Secure Socket Layer)、SCP2 (Secure Copy) などを提供します。

RockSteady Studios のクリエイティブな資産、知的財産、企業秘密、機密データは、WS_FTP Server を使用して、社外に転送される際に256ビットのAES暗号で保護されます。同時に、不正な転送も防止します。

一方、RockSteady Studios のクリエイティブな資産にアクセスするためには、外部の関連会社は、自動的に有効期限が切れる強力なパスワードを使用する必要があります。

完全なファイル転送サービスのポートフォリオ

ビデオゲーム開発会社にとって、デジタル資産の喪失は、深刻な法的、経済的ダメージにつながります。WS_FTP Server は、完全なファイル転送サービスのポートフォリオを提供し、Rocksteady Studios がそのようなダメージを被らないよう保護します。

Rocksteady Studios は WS_FTP Server を使うことによって、ゲーム販売会社から義務付けられる厳格な法的要件を満たし、関連会社からはきちんとした会社だからいい加減なことはできないと一目置かれます。ファイル転送のアクティビティをリアルタイムでチェックすることも可能で、ユーザーのアクセスをコントロールできます。

ベンジャミン・ニアス氏は、WS_FTP Server を導入して以来、時間と労力が大幅に節約できたと述べます。「この業界では時間は特に貴重なので、どんな形のスピードアップでも大歓迎です。毎日、データを処理できる大きさのパケットに分割して夜の間に IIS で送信するのは本当に時間がかかりました。今は WS_FTP Server を使ってわずか30秒で転送できます。」

マネージド・ファイル・トランスファー・ソリューション

最近は、データが転送中も保管中も安全に保たれていることを示す証拠を要求する厳しい規制が出てきており、ファイル転送のセキュリティに関連する要件としてコンプライアンスが注目されています。FTP などの従来のファイル転送技術は、コンプライアンスの観点からの洗練化が十分ではありません。規制が厳しい業界の場合、監査人が、きちんとメンテナンスされていないFTPサーバーにセキュリティ・ホールが生ずる可能性があるという理由で、FTPソリューションを認めないかもしれません。効率性や拡張性の不足が問題になる場合もあります。これから必要になってくるのは、マネージド・ファイル・トランスファーであるとの認識が定着し始めています。

ですが、マネージド・ファイル・トランスファー・ソリューションの導入には拙速は禁物です。伝統的なファイル転送技術や独自に開発したソリューションから移行するには、効果的なステップ・バイ・ステップのアプローチをとる必要があります。

まず、現在の状態とファイル転送の要件を徹底的に分析してください。ソリューションが、ビジネス・ニーズの変化に合わせて拡張可能かどうか判断できない場合があるで、今日のニーズだけでなく、将来的なニーズも考慮して要件を確実に把握してください。

次に、これらのニーズを満たすソリューション・プロバイダの候補リストを作成します。アプリケーションが、適切なメトリクス、ポリシー、プロシジャーで管理でき、実装後に問題が生じないことも確認してください。

慎重な検討の結果、WS_FTP Server が最適な安全なファイル転送システムだという結論に達するかもしれません。Rocksteady Studios のように、安全なファイル転送を使用して重要な資産を保護してください。コンプライアンスのためのログレポートや自動化を含むより堅牢な製品が必要な場合は、MOVEit マネージド・ファイル・トランスファーが最適かもしれません。

IT管理者が、それぞれの組織の状況に応じて、より適切なファイル転送ソリューションを選択できるよう支援するためのチェックリストつきのガイドがありますので、ご参照ください。