現在のサイバー脅威からデータを保護し、セキュリティを守らなければならないからといって、何もかも極端に厳しくアクセスを制限する必要があるとは限りません。MarkLogic では、きめ細かなアクセス制御、権限の適切な分離、データの匿名化により、データを安全に共有できるようにします。
MarkLogic では、必要とされる業界標準のセキュリティを標準機能として提供しますが、次の3つの追加機能を備えたアドバンスセキュリティのオプションが必要になる場合もあります。
「これにより、セキュリティの定義とデータのオーナーシップの意味が完全に変わります。共有インフラを実現したうえで、社内の各部門がデータの複数のコピーを作成することなく自分たちのデータにアクセスできるよう、セキュリティモデルを定義できます。」
Pranav Rao 氏 クレディ・スイス、アセットマネジメント担当技術責任者
「私たちには、統合されたデータの提供、適切なガバナンス、組織全体で知識を共有するためのセキュリティが必要でした。これを実現するためにサイロ的なアプローチをやめ、MarkLogic を使用しています。統合されたデータの提供を実現するとともに、適切に統制を行いながら、社員がデータにアクセスできるようにしています。」
Sema Ustuntas 氏 ボーイング、シニアエンタープライズアーキテクト
MarkLogic は、サードパーティーの KMS システム、例えば、AWS Key Management Service や Gemalto SafeNet などと連携可能です。
このような外部 KMS システムにより、自社ストレージシステム内の自己暗号化ディスクに使用される認証キーが安全に管理されます。ここで追加されるセキュリティレイヤは以下のとおりです。
鍵の交換、無効化、削除を行います。
未承認のデータベース管理者、システム管理者、ストレージ管理者は、データベースファイルにアクセスできません。暗号鍵のアクセスを制御できるのは外部 KMS 管理者のみです。
実装に際しては、MarkLogic セキュリティ管理者がデータのリダクションポリシーを策定し、削除しなくてはならない機密データの定義ルールなどを決め、データエクスポート時にはどのポリシーを選択するかを決定します。セキュリティ管理者は、ビルトインのルールやカスタムのルールを組み合わせ、様々なターゲットのニーズに応じたポリシーを作成できます。
さまざまなタイプのリダクションに対応したビルトイン機能:
ユーザーが実行するルールとアクションはすべて記録されるため、すべてのエクスポートアクティビティを後日監査できます。
データリダクションは、大規模な一括エクスポートを実行する際に使用できるよう設計されています。また、mlcp (MarkLogic Content Pump) を使用すると、アプリケーションレイヤで実装したソリューションよりも処理速度と安全性が向上します。
コンパートメントセキュリティは、AND セマンティックまたは OR セマンティックを使用して、ドキュメントを操作するために必要なロールを、1つだけではなくすべて持つことをユーザーに義務付け、セキュリティ制御を強化します。
MarkLogic では、コンパートメントはロールに関連付けられている名前です。ロールがコンパートメント化されると、データベースのドキュメントのアクセスまたは作成のユーザー権限を判断する場合に、コンパートメント名が追加のチェックとして使用されます。コンパートメントセキュリティがないと、OR セマンティックを使用してパーミッションがチェックされます。
一例として、ドキュメントに role1 と roke2 の読み取りパーミッションがある場合、role1 または role2 のいずれかを所有するユーザーがそのドキュメントを読み取ることができます。これらのロールに異なるコンパートメントが関連付けられている場合 (例えば compartment1 と compartment2 がそれぞれ関連付けられているなど)、パーミッションは、コンパートメントごとに AND セマンティックを使用してチェックされ、コンパートメント化されていないロールごとに、OR セマンティックを使用してチェックされます。role1 と role2 が異なるコンパートメントにある場合に、ドキュメントにアクセスするには、ユーザーが role1 と role2 の両方を所有し、コンパートメント化されていないロール (そのドキュメントの対応するパーミッションを持つロール) を所有している必要があります。
MarkLogic サーバーの開発者向けフル機能体験版を、無料で提供しています。今すぐダウンロード可能で、最大1TBまでのデータを保存できます (商用利用不可)。詳細についてはお問い合わせください。